子どもの英語学習について調べているとぶつかるのが「フォニックス」という単語。
あまり聞きなれないフォニックスですが、「フォニックスを学習しているとしていないとでは、今後の英語学習に大きな差ができるといってもおおげさではない」とトリリンガルの夫も言うくらい、すべての子どもがやった方がいい学習方法です。
この記事では、フォニックスについての基本的なことから具体的な勉強方法、メリットを説明します。
わが家が英語学習の参考にしている「ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語」の著者・斉藤さんは、こうおっしゃっています。
「フォニックスは自ら学ぶ子の土台をつくる」
記事を読めばフォニックスがなぜ自ら学ぶ子の土台を作ることになるかを知ることができるので、気になった人はぜひ記事を読んでみてください。
[temp id=4]フォニックスの基本情報
音と文字をセットで覚えることができる勉強方法
フォニックスとは、音と文字の関係を教え英語の読み書きができるようにする勉強方法です。
例えばA。
Aは「ei」って読みますよね。
でも単語の中にはいると、Aは「ei」ではなく、「æ」という音になります。
これはAだけでなく、他のアルファベットも同じ。
文字が持っている音を文字とセットで学ぶことで、文字が単語になった後も正しい音で読むことができるようになります。
アルファベット読みとフォニックス読みは音が全然ちがう!
フォニックスの読み方は26音以上ある
アルファベットの音は26音ですが、実はフォニックスの音はそれ以上あります。
なぜなら、同じアルファベットでも音を複数持っていたり、thなどアルファベットがつながることでできる音があるからです。
この表を見ると、thやooなど同じ表記が二つありますよね。
これは、有声音か無声音かまたは短母音や二重母音の違いです。
「表記が同じだけどどこが違うの?」がわかる表がこちらです。
フォニックスの母音には2つの音で作られている二重母音と短母音がありますし、子音には音を出す有声音や無声音があります。
こんなこと、きちんと調べるまで知りませんでした。
フォニックスをもっと詳しく知りたい人は、この表の作者・澤さんのphonicsTVがめちゃくちゃおすすめです。
動画の概要欄からダウンロードすればすべての音を確認できるので、興味がある人はチェックしてみてください~
サイレントeとサイトワーズという例外がある
フォニックスを覚えれば、7割の単語が見ただけで読めるようになるといわれています。
え?全部じゃないの?
そうなんです。フォニックスにはサイトワーズとサイレントeと呼ばれている例外があります。
サイトワーズ
サイトワーズとは、フォニックスにあてはまらない言葉です。
もう覚えるしかありません。
英語圏では、「目にしただけで理解できなくてはならない重要単語」とも言われていて、子どもには最優先で教えるそうです。
ちなみにこのサイトワーズのリストは、1940年代にドルチ博士が作ったドルチリストと、1950年代にフライ博士が作ったフライリストと2つあります。
一般的には、ドルチリストをレベルアップさせたのがフライリストと言われていて、フライリストを選択する学校が多いんだそうです。
「どんな単語がサイトワーズなんだろう?」
時になったあなたは、こちらからドルチリストとフライリストを確認することができます。
youやandなど、英会話勉強中の私でも知っている単語ばかりでした!
どうせ覚えるなら楽しく覚えたい!ということで、「ゲームでサイトワーズを覚えよう作戦」をわが家では実践中です。
すごく簡単だけど盛り上がるゲームなので、どんなゲームか気になるあなたはこちらの記事をご覧ください。
関連 【遊んで覚える!】フォニックスのサイトワーズを簡単に覚えられるゲーム紹介(作成中)
サイレントe
サイレントeとは、単語の一番最後についているeは発音しないというルールです。
例えば、give。
フォニックスのルールで読むと「グィヴエ」となりますが、eを読まないので「グィヴ」となります。
loveも同じ!
「なんだ、簡単じゃん!」
と思ったあなた。
実は、サイレントeにはもう一つルールがあるんです。
サイレントeのもう一つのルールとは。
「eの一個前の母音をフォニックスではなくアルファベット読みに変える」
母音とは「a i u e o」など、日本語のアイウエオにあたる音です。
フォニックスだったら、「æ i ʌ e a」と読むところを、「ei ai ju: i: ou」とアルファベット読みで発音するというルールです。
一見分かりづらいですが、winとwineを例にとるとすごくわかりやすいです。
まずは、winをフォニックス早見表に当てはめて読むと、ウ ィ ヌ→ウィンになります。
次はwineをサイレントeの法則に当てはめて読んでみますね。
①eは読まない
②eの一個前の母音をフォニックスではなくアルファベット読みに変える
eの一個前の母音はi。
イと読まずに、アルファベット読みのアイと読みます。
③ウ アイ ヌ→ワインになる
take(トゥエイク)やcake(クェイク)も同じ法則です。
サイレントeは意外とあるので、探してみるとおもしろいですよ。
フォニックスを学ぶ3つのメリット
フォニックスを学ぶメリットは、大きく分けると3つあると私は考えています。そのメリットを説明していきますね。
初めて見た単語でも発音できるようになる
私たちは、ひらがなが持つ音を知っていますよね。
だから、「あ」を見ると「あ」と発音ができるし、「あい」とみれば、「あい」と発音することができます。
フォニックスを学べば、これと全く同じことが英語でできるようになります。
文字ごとの音がわかるから、初めて見た単語でも読むことができるんですね。
一方、フォニックスを学ばずにアルファベットの読み方しか知らない場合は、単語に当てはめても正しく発音ができません。
結果、単語を読むときは丸暗記するしかないので、フォニックスを勉強した子と差ができることになります。
聞いた単語をスペリングできるようになる
単語を見て音にできるということは、単語を聞いて文字にすることもできるようになります。
「文字→音」だけでなく、「音→文字」もできるようになるということですね。
[lív] の音が聞こえたら、聞こえたとおりに「live」という文字を書こうとします。「rive」とか「libe」のようなスペルミスをすることはめったにあり ません。一方”e” に対応する音は聞こえませんから「liv」と書いてしまう子はいるでしょう。これは理にかなった間違え方であり、ネイティブの子どもにも見られる〝 価値あるミスだと言えます。
斉藤淳. ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語――わが子の語学力のために親ができること全て! (Kindle の位置No.564-565). ダイヤモンド社. Kindle 版.
自分で英語を学べる土台を作ってあげられる
フォニックスを学ぶ一番のメリットは、子どもが自分で英語を勉強する環境を整えてあげられることです。
ここでのポイントは、「自分で」というところ。
子どもが自分で英単語を読めるようになったら、それは子ども自身の「英語が一人で読めた!」という自信につながり、更には楽しさにつながっていきます。
英語学習はすぐに結果が出ないので、続けることがまず大切。
楽しく続けるためには、「自分はできる!」という自信が不可欠です。
代表的なフォニックスの学習方法2種類を紹介
フォニックスの学習方法には、アナリティクス・フォニックスとシンセティック・フォニックスの2種類があります。
アナリティクス・フォニックスは単語から入る
アナリティクスフォニックスは、古くからあるフォニックスの学習方法の一つ。
単語ありきの勉強法で、すでに知っている単語の音の分解・分析をしてルールを学んでいきます。
すでに知っている単語を分解するので、ある程度単語を知っていることが前提となります。
シンセティック・フォニックスは音から入る
シンセティック・フォニックスは音を大切にする勉強法です。
フォニックスの42音を使用頻度が多い順に7つのグループに分けて、一つ一つの音とブレンディング(単語の中にある音をつなげて読む練習)を練習します。
日本のあいうえおと似ていて、単語の知識がなくても取り組めるのが特徴です。
おすすめなのはシンセティック・フォニックス
今回フォニックスについて調べてみましたが、私がおすすめなのはシンセティック・フォニックスです。
シンセティック・フォニックスで有名なのは、ジョリーフォニックスです。
すべて英語ではありますが、ジョリーフォニックスのサイトには無料でダウンロードできるアクティビティシートや音や口の動きを確認できる動画、教育者向けの指導方法も書いてあり、フォニックス勉強に必要なものはすべてそろっています。
私もさっそく見よう見まねで9歳の息子とはじめて見たのですが、これでいいのかイマイチわからない ……
というわけで、ジョリーフォニックスの指導方法が詳しく書いてある本を買いました。
結果、買って大正解でした。
指導方法がかなり詳しく書いているので、迷わずに息子とフォニックスの勉強ができています。
ジョリーフォニックスの学習方法をまとめたので、もし気になる方はみてください。
関連【家庭で出来る!】ジョリーフォニックス・ティーチャーズブックを使ったフォニックス指導法紹介
発音ルールが学べるフォニックスを解説・まとめ
私やトリリンガルの夫が考える、フォニックスに取り組むメリットはこちらです。
フォニックスの指導法として有名なアナリティクス・フォニックスとシンセティック・フォニックスの特徴と違いはこちらです。
アナリティクス・フォニックス | シンセティック・フォニックス |
アルファベットのAから順番に音を学ぶ | 42音を7グループに分けて使用頻度の高い順から学ぶ |
単語を分解・分析してつづりのルールを学ぶ | 文字が持つ音を学ぶ |
ライミングやワードファミリーを中心に練習する | ブレンディングを中心に練習する |
基本の26音が終わるまで読む練習はしない | 最初の3文字を覚えたらすぐに単語を読む練習をする |
初めて見た単語の中に知らない音があった場合は推測が必要になる | 文字の音を覚えているので、初めて見た単語でも読むことができる |
わが家ではシンセティック・フォニックスで学ぶことを選びましたが、アナリティクス・フォニックスが悪いというわけではありません。
アナリティクス・フォニックスのライミングやワードファミリーを覚えたら、勘のいい子なら推測で本を読み進めながらすごいスピードでフォニックスを習得できることもあるそうです。
子どもには個人差があるため、どちらの指導方法がいいかを一概にいうのはむずかしいですね。
ただ、いま日本で「フォニックス」というと、アナリティクス・フォニックスとシンセティック・フォニックスが混合している状態。
アナリティクス・フォニックスとシンセティック・フォニックスはアプローチの仕方が全く違います。
だからフォニックスの教材を手に取ったとき「アナリティクス・フォニックスとシンセティック・フォニックス、どっちかな?」と知っているだけで、より子どもに合った学習を選択できます。
フォニックスを学べば、子どもが自分の力で英語の読み書きができるようになります。
「自分でできる!」という自信は、子どもから「楽しい!」を引き出すのに必要不可欠なもの。
フォニックスで子どもが自ら英語学習できる土台を作って、楽しく英語が学べる環境を用意しましょう!
フォニックスは、勉強していると確実に差がつく!
英語力を確実に上達させるために絶対すべき2つのこと
英語力を最短でより上達させるには、「スタディサプリへの登録」、「オンライン英会話レッスンを受ける」の2点のみ徹底すれば、確実に上達できます。その理由は下記の3点です。
- 体系的に英語学習できる高品質な教材を持てる
- 英語に日常で触れる環境を作り、上達せざるを得ない環境を作れる
- ネイティブからの指導で、絶妙なニュアンスの違いを認識できる
体系的に英語学習できる高品質な教材を持てる
英語を勉強するにも、体系的かつわかりやすい教材が必須になります。ただ、書籍や問題集などでは分野別の対策しかできず、体系的に学べる高品質な教材があると英語学習を有利に進められます。
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英語に日常で触れる環境を作り、上達せざるを得ない環境を作れる
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ネイティブからの指導で、絶妙なニュアンスの違いを認識できる
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